令和2年度西播磨短歌祭 入賞者が決定しました。

選者(50音順):尼子 勝義、 内海 永子、 岡本 光代、 小松 カヅ子、 七條 章子

【一般の部】

応募数 155首(96名)の中から選ばれました。

兵庫県知事賞

マスクつけ列なして行く学童が植田に映る朝光の中

たつの  菊川 志満子

兵庫県議会議長賞

青条揚羽のきれ鮮やかな飛翔なり雨あがりたる水甕の辺に

加古川  鎌谷 克子

兵庫県西播磨県民局長賞

植木職人若くはあらず朝六時の鋏の音に覚めてゆく庭

姫路  池内 雅子

たつの市長賞

あじさいを全ての部屋に飾りゆく紫陽花づくしのひとりのくらし

たつの  村上 たみ子

(公財)兵庫県生きがい創造協会理事長賞

確執の日もありたれど今母は我の手強く握りて歩く

赤穂  箱根 知子

(公財)兵庫県芸術文化協会賞

風のみちしらしむやうに墓碑の供花おなじ方へと傾ぶきて見ゆ

宍粟  藤本 太子

西播磨文化協会連絡協議会長賞

在りし日の母から貰ひしこの部屋着繕うてまた繕うて着ぬ

姫路  高田 怜子

神戸新聞社賞

この道と決めて必死のかたつむり立ち入り禁止のテープを無視す

姫路  藤本 則子

奨励賞

最近は癌ぐらいでは死なないとビール一気に飲み干す夫

赤穂  佐竹 美香

眼差しが暖かいのだ遠くから見てくれてゐる下の兄貴の

佐用  坂井 はつ子

十人の客見送りて老いふたり午後の茶の間にしばし横たう

姫路  坂田 弘子

【学生の部】

応募数 420首(人)の中から選ばれました。

兵庫県西播磨県民局長賞

君と歩く歩幅がそろうそれだけでただそれだけで顔がほころぶ

賢明女子学院中学校  鈴木 茉奈

たつの市長賞

母親の背丈を超えた夏休みそして新たな父親の壁

東光中学校  臼井 優作

(公財)兵庫県生きがい創造協会理事長賞

のんべえの親父の小言聞きながら二つ返事を繰り返すなり

豊富小中学校  松本 崚汰

(公財)兵庫県芸術文化協会賞

勉強も塾も部活も逃げ出したい今しかできぬことと知りつつ

城山中学校  村上 渓汰

西播磨文化協会連絡協議会長賞

「じゃあまたね。」告げて帰った午後六時二度と会えなくなるとも知らず

賢明女子学院中学校  佐々木 ひかり

神戸新聞社賞

笛の音が体育館中に鳴り響き僕らの部活終わりを告げる

豊富小中学校  村前 一翔

奨励賞

少しだけ背中を預ける二人乗り心音かき消す自転車の音

賢明女子学院中学校  平井 みき

青春がなかったのだというならばわたしと恋をしてみませんか

賢明女子学院中学校  竹中 梨菜

落ちてたと君が拾ってくれたから消せるわけない文字も記憶も

賢明女子学院中学校  近藤 茉奈

あの星があなたのようで見つめてるそんな心がプラネタリウム

神南中学校  豊島 稟之祐

風鈴のすずしい音で思い出すひいばあちゃんの優しい笑顔

香寺中学校  森田 結珠